2011年 新年便り 〜出稼ぎ社長、千里を走る!! 〜

「エンジニアの味方&見方!! マガジン」読者の皆さま!

少々遅れましたが、新年あけましておめでとうございます。
メトロール@松橋です。

昨年の創刊以来、ガマン強く当メルマガをご愛読いただきありがとうございます。

『売込みばっかりで、つまんないな~』と、
サクサク他社のメルマガを削除している読者としての自分も知っているだけに、
つたない文章を、お読みいただいている皆様には、大変感謝しております。

編集部一同、ご縁のあった皆様に少しでもお役にたてるよう情報配信すべく、がんばりますので、本年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

さて、皆様はどのような新年をお過ごしになられましたでしょうか?

正月というと、太平洋側出身の私は、幼い時の経験から、
<カラリと晴れた青空をバックに凧揚げ!> というイメージですが、

日本海側の出身の方に聞くと、
<寒くて、チョと曇っていて、雪もあり>
<NHKの「ゆく年、くる年」雪の積もった山寺に鐘の音 ゴーーン>
と、静かな落ち着いたイメージだそうですね。(特に今年は大雪で大変でした)

同じ日本人でも、"太平洋"と"日本海側"では、こんなにも正月のイメージが違がうのですから、中国と日本、"正月"と"旧正月"とでは、新年のとらえ方は大違いです。

上海万博の終わった上海で、新年を考える

年末年始に、当社の中国拠点がある上海に行ってきました。

万博の終わった上海は、ホテルや飛行機、足裏マッサージ屋さんも、馴染みの客に、おあいそを言えるほど、落ち着きを取り戻していました。

が… 、ホテルのラウンジには、朝食しながら仕事する、さまざまな国のビジネスマンで活気にあふれ、街は高層ビルやホテルの建築も進み、

もはや、オリンピックや万博、お祭りに頼らなくても、自立できる中国経済の "自信" のようなものを感じました。

▲ 浦東空港にて
上海万博のマスコット「ハイバオ君」を街角で見かける機会もめっきり少なくなりました。

今年の旧正月は2月2~9日、中国は長期休暇に入ります。

上海の12月31日の大みそかは、欧米人の集まる限られた場所で、「新年のカウントダウン」や、散発的な「花火」があがるぐらい。

1月2日からは、もう通常の業務が始まります。
中国の新年は、普通の週末とおんなじ感じで、拍子抜けしています。

それに比べて2月の旧正月は、1月中旬から民族大移動が始まり、市街戦のような(毎年ロケット花火が原因でビル火災が起き、死傷者が出ます)爆竹と、ロケット花火の騒音と共に、年が明けます。

2月の中旬、疲れ切って倦怠感のただよう(そう見える)街角に散乱する花火の残骸を見て、

「ああ、ようやく、新しい期が始まるんだ。」

10年近く中国ビジネスに係ると そんな感じを持つようになりました。

▲ 新年のバーゲンセールは、日本も中国も一緒
上海 静安区 久光(旧そごう)デパート前

旧正月は転職の時

また、中国では、旧正月を節目に一年を総括して生まれ変わろうとします。
個人は「転職」、会社は様々な「投資」を考え、具体的に行動を起こすのです。

神社に行って、おみくじを引いて、家内安全を祈願する!
セレモニー化した日本人と、中国人の新年に対するスタンスのおおきな違いがここにあります。

社員待遇が悪い沿海部の工場は、田舎に帰省した工員が帰って来ず(内陸部も復興著しいですから)現場はガラガラ。

新年早々、路上で声をからして、人集めをしなきゃならなくなってしまった会社もあるんですよ。

『See you next week! 』という言葉の裏には、
『来週もあなたを雇用しますよ!』
というメッセージが込められているそうですが、

中国では『See you next year! 』別れの時の挨拶、
再会(ツアイチェン)が、かなうかどうか?

旧正月をめぐって、会社も個人も試される 真剣勝負の時期なのです。


「2月の中旬、旧正月明けに再び笑顔で社員のメンバー全員に会えるかな?」

中国大陸で仕事をする以上、消えることの無いであろう心配を、チョットだけ抱えつつ、
笑顔で中国のメンバーと1月の新年会じゃなくて、忘年会をして帰国しました。

今年、日本の景気見通しは、マスコミによると後半に景気が非常に良くなる?
そうですが、どうも、こういう場合、

「本当は、日本の景気はよくわからない?」

と言うのが妥当なようです(笑

私は、おおむね世界の経済は、緩やかな回復基調で進んでいるように感じます。

リーマンショックを乗り越えた皆さまと共に、日本人だって、そう悲観するばかりじゃないよ!
という心意気で、世界を相手に仕事をしていきたいと思っています!

あらためて、今年もどうぞよろしくお願い致します!!