【第1回】中小企業のBCP地震対策 〜まずはじめに〜

不都合な現実を直視して、本気でBCPに取り組んだら…こうなった!

地震、カミナリ、火事、親父

最近のそれは、巨大地震にインフルエンザと水害。
目先の忙しさにかまけ、ついつい先送りにし、いつまでたってもできない災害対策。

立川断層や、首都圏直下型地震が懸念されているというのに、「俺の会社は運がいいから大丈夫だろう!社員旅行はいつも晴れだし」
そんな根拠のない自信とともに(笑)、災害対策に「お金と時間をかけられない」言い訳をしてきました。

しかし、東日本大震災では、長期間にわたって製品供給ができなかった企業は、生産設備が復旧しても、四散した顧客が戻って来ず、事業の再開ができませんでした。

最近は、海外メーカーとの取引も多くなり、巨大地震への備えは、日本企業としての義務。
「中小企業だから」の言い訳は通用しなくなっていたのです。

そんなこんなで、思い悩んでいる時、東京都がBCP策定支援事業をやっており、プロのコンサルタントを、5回にわたって派遣、災害対策の指導を無料でしていただけるとの話をいただきました。

そこで当社は、《7日間で生産稼働率50%まで復旧》という目標のもと、本格的なBCPの導入に踏み切ったのです。

指導のもとにBCP計画を作成すると、工場稼働のための命綱となる「蓄電池」の導入に、助成金が認可されました。BCP対策はこの部分に最もコストがかかるので、本当にありがたいことです!

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▲ BCP計画作成後、1000万円近くかかった蓄電池の助成金が認可され、1/3の負担で、設備導入ができました!

中小企業の地震対策リアルレポートをお届け!

「工場管理」日刊工業新聞社発刊 1月号に、そんな当社のBCPへの取り組みがレポートされています。

皆さんも、自治体にBCP導入支援が有るかどうか、是非、問い合わせをしてみてください。
今後のブログでは、取材のタイミングの関係で書かれなかった、最新の防災機器の使い勝手、リアルなレポートをお伝えします。

 ① 吠えるデジタルナマズ! 地震が来る前に警戒警報! みんな机の下へ

② いつも枕元には衛星携帯電話《緊急対策本部》を立ち上げろ!

③ 社員の安否を確認せよ! 社員全員に災害対応カード

④ 5時間×3日間、15時間の電力を確保せよ! 蓄電池か自家発電か?

⑤ 電源は2系統!原発の教訓、PHV車か電気自動車?

⑥ 緊急時、自分たちでサーバーを復旧させるには?

⑦ 下水復活は数ヶ月先、オシッコもウンコもパウチせよ!パッキングトイレ

⑧ 避難訓練は、アナログとデジタルが必要不可欠!

どうぞ、お楽しみに!!