CNC旋盤の加工原点のズレを、±0.5μm繰返し精度で検出

精密加工業界

ハードディスクドライブ用の精密部品を製造している、加工メーカー様です。
心臓部のハウジング部品加工のご担当者様より、CNC旋盤の加工「原点出し」について、ご相談をいただきました。

お客様の課題

CNC旋盤によるハードディスク用ハウジング部品の加工の際、加工原点のズレによる不良品の発生で、お困りでした。

原材料のバー材を送り出し、ストッパ(突き当て)に接触した位置を「加工原点」とし、加工を始めるのですが、バー材とストッパとの間に、切粉を挟み込んでしまい、間違った位置を「加工原点」としてしまいます。

バー材は、バーフィーダによって自動供給されるため、「加工原点」がズレると、すべて不良品になってしまい、大きな問題になっていました。

「切粉」を検出できるセンサーをネットで検索され、当社ホームページをご覧いただいたのをきっかけに、お問い合わせいただきました。

課題のポイント

切粉の挟みこみによる、僅かなスキマを検出したい

加工原点のズレによる、不良品の発生を防ぎたい

メトロールのご提案

高い精度が要求される精密加工の現場では、僅か10μmの切粉の挟み込みが、部品の加工精度に大きく影響します。

メトロールの「エアマイクロセンサ」ショートレンジ形は、独自開発の空圧回路を搭載した、非接触式のエアセンサ。 ±0.5μmの繰返し精度を実現しています。

ストッパ面にエアノズルを埋め込み、切粉の挟み込みによる10μmの「加工原点」のズレを検出。
機械を自動停止することで、不良品の発生を未然に防ぐ事ができます。

採用結果

切粉による僅かなスキマを、±0.5μm繰返し精度で検出

加工原点のズレを検出し、不良品の発生を未然に防止

担当者のコメント

CNC旋盤では、「精密チャック確認」の用途で〔エアマイクロセンサ〕を使用し、自動車用ABS部品の超高精密加工を実現した事例もございます。

また、IP67の保護構造で、CNC旋盤械内の悪環境下にも設置するができ、応答速度の短縮で、生産性の大幅な工場を実現します。

当社営業が直接お伺いし、実機によるデモ実演も可能です。
切粉の挟み込みによる、CNC旋盤の加工不良でお困りのお客様は、ぜひお気軽にご相談ください。

本事例でご紹介した製品はこちら

超小形高精度PT-タッチスイッチ

エアマイクロセンサ〈ショートレンジタイプ〉

±0.5µm繰返し精度!
治具とワークの精密着座確認で、CNC工作機械の超精密加工が実現。