世界3大工作機械展EMOってどんな展示会?    [EMO Hannover2019潜入レポ]

EMOってどんな展示会??

みなさん、こんにちは!ブログ担当の松橋です。

ドイツ・ハノーバーで開催されている国際金属加工見本市【EMO(エモ)】をご存じでしょうか。

EMOは2年に1度開催され、"東京のJIMTOF"や"シカゴのIMTS"と並び、世界三大工作機械展示会と呼ばれ、金属加工・工作機械業界にとって最も重要な展示会のひとつなのです。

同時に来場者数15万人以上を誇る、規模に関しても世界最大級の展示会でもあります。

今回は”出展”ではなく、”視察”という名目でEMO HANNOVER 2019に潜入してきました!

メトロールは開発型メーカーとして常に市場動向やユーザニーズの変化に注意を払いながら、お客さんにとって役立つ新製品開発を行っていくことが最大のミッションです。

技術の最先端を走るドイツにて行われた【EMO HANNOVER 2019】に開発・マーケティングチームのメンバーを引き連れて調査して参りましたのでその現地レポートをご紹介致します!

今回やむなく訪問が叶わなかった方や、次回訪問を検討されている読者の皆様、是非参考にご一読くださいm(__)m

EMO HANNOVER(エモ ハノーバー) とは?

EMO HANNOVER(エモ ハノーバー) とは?

EMOはドイツ・ハノーバーとイタリア・ミラノで開催される金属加工・工作機械を中心とした世界規模の展示会です。
(年によって、ミラノで開催されることもあるようですが、ハノーバーでの開催頻度高いです。)
2019年はハノーバーで開催されたのでEMO HANNOVER 2019となります。

次回2021年の開催予定地はイタリア・ミラノ・EMO MILANNO 2021(10月4日から9日間!)です!

EMO2021公式サイトはこちら👈

《国際金属加工見本市・EMOの特徴》
・開催地:ドイツ・ハノーバー/イタリア・ミラノ
・奇数年度に開催(2013年、2015年、2017年、2019年・・・)
・出展社数:2000社~
・来場者数:約15万人前後
・出展対象品目:工作機械、付加製造、その他の機械、精密工具、部品、構成部品、アクセサリー、ソフトウェア、製造およびプロセス自動化、計測学と品質保証、サービス、等

《EMO Hannover 2019概要》
■会期(2019年度):2019年9月16日(月)~ 21日(土)6日間
■開催時間:9:00~18:00(土曜日:9:00~16:00)
■会場:ドイツ:ハノーバー国際見本市会場(Deutsche Messe)
■入場料:1日券52ユーロ(前売券:36ユーロ)/通し券89ユーロ(前売券:65ユーロ)
■スローガン:「Smart technologies driving tomorrow’s production!」

EMO 2019、来場者数はどれくらい?過去の来場者数の推移を調査!

EMO ハノーバーはなんと150ヵ国以上の国から毎回約15万人以上の来場者が押し寄せる大規模な展示会なのですΣ(・ω・ノ)ノ!

景気変動の影響を受けやすい工作機械業界ですが、2019年のEMOの盛況状況はどうだったのでしょうか?
さっそくですが過去7年間(2005年~2019年)に開催されたEMOの来場者数の推移を見てみましょう!

《2005年以降のEMO来場者数推移》
2005年以降のEMO来場者数推移

2005 2007 2011 2013 2015 2017 2019 2021
開催地 ハノーバー ハノーバー ハノーバー ハノーバー ミラノ ハノーバー ハノーバー ミラノ
出展社数(社) 2,000 2,120 2,037 2,131 1,600 2,226 非公表 -
来場者数(人) 160,000 166,500 138,651 142,804 155,000 128,966 117,000 -

2005年開催のEMOでは16万人もの来場者数があったのに対して、2019年度は11.7万人(前年比90%)、ピーク時(2007年)の約30%減と控えめな数字となりました。
2019年のEMO主催者も「直近数か月の低迷した経済状況下にしては、訪問者の多少の減少は成功と考えています」と控えめなコメントを残しています。

実際、私たちが展示会場を回っていても、全体的に混雑しているような印象は受けませんでした。
ピーク時や時間帯によってはにぎわっていましたが、終始落ち着いた雰囲気でした。

2019年度の来場者の内、3分の1はインド、中国、日本、台湾を中心としたアジアからの訪問者だったそうです。
年々アジアの訪問者も増加傾向にあるようですね。

世界3大工作機械展示会との来場者数も比較してみました。

3大工作機械展示会(EMO,JIMTOF,IMTS)の来場者はどれくらいの規模なのか、調査できる範囲で調べてみました。

《世界3大工作機械展示会(JIMTOF/IMTS)の来場者数推移》

EMO以外の世界3大工作機械展示会の来場者数推移

2010 2012 2014 2016 2018
JIMTOF(東京) 114,558 128,674 136,196 147,602 153,103
IMTS - 100,200 114,147 115,612 129,415
FUJI ROCK※ 125,000 140,000 102,000 125,000 125,000

※来場者数のイメージが沸かない方は、日本最大級の野外音楽イベント【フジロック】の動員数を参考ください♪
💡東京ドームの収容人数は55,000人!

来場者数だけみると、日本の工作機械展JIMTOFの来場者数はここ数年で増加傾向で群を抜いていますね!

来場者数だけで言えば、多い順でJIMTOF→EMO→IMTSというところでしょうか。

一方で、展示面積はJIMTOFよりもEMOの方が圧倒的に広いので、情報収集などの目的によってはEMOの方が有益かもしれません。
いずれにせよ、3大工作機械展示会はB2Bのイベントにも関わらず、ものすごい来場者数ですよね。

工作機械業界の注目度が伺えます。

ではいよいよEMO 2019の現地レポートをご紹介いたします。

展示会レポート:会場や出展企業の内容をご紹介!

EMOの会場となるハノーバー国際見本市会場はハノーバーメッセ駅から徒歩10分程度です。

ハノーバーメッセ駅を降りるやいなや、早速日本メーカーの広告がドーンと表示されていました。

EMO会場の最寄り駅構内に設置されたCITIZENさんの広告

▲駅構内に設置されたCITIZENさんの広告

ハノーバーメッセ駅から会場までは屋根付きの動く歩道になっているので、荷物が多くてもラクラク会場までアクセスできます。

EMO会場までは動く歩道が設置されています。

▲会場までは動く歩道が設置されています。

入場ゲート

手荷物検査を通過すると、【入場ゲート】があります。
事前に印刷したチケットのバーコードをゲートのスキャナーに読み込ませると入場することができます。
(バーコードはスマホの画面でもOKでした。)

EMO会場エントランス

▲EMO会場エントランス

会場のエントランスに到着!

会場の第一印象は…

とにかく広い!(ブース&展示物が)でかい!!(゚Д゚;)

EMO展示会場ホール。
▲展示会場ホール。写真だと伝わりづらいですが、とにかく広いです。

会場が広ければ、展示している機械もとにかく大きい!!というのがまず最初の印象。
私が学生時代に住んでいた『6畳一間の部屋』がすっぽり入ってしまうくらい、巨大な工作機械がブース内に所狭しと展示してありました。

▲EMO展示会ならではの超大型工作機械
▲超大型の工作機械はエアバスなどの航空機部品やエンジン等を加工するそうです。

EMOで見つけた【小鹿】のオブジェ
▲驚くほどの滑らかさを持つ【小鹿】のオブジェ。
知識がなくても工作機械の切削技術の高さを感じさせます…なぜ鹿なのかは謎ですが、
ヨーロッパの最先端加工技術を肌で感じずにはいられません。

欧州のローカルブランドで固められたホール

日本のグローバルな工作機械展でも出会う機会がない、ローカルの工作機械メーカーも多数出展されていました。

様々なブースを回っているうちに気づいた事があります。

1.ヨーロッパ製の機械にはヨーロッパ製のパーツや治具などの周辺部品で固められていることが多い

2.日系企業のヨーロッパ市場の参入障壁の高さ
→『製品の魅力』だけでなく、サプライチェーンやサポート体制、言語、などいくつものハードルをクリアしなけれ

ば採用に至らない。特に物流を考えるとローカルメーカーはやはり強い!ということ感じました。

3.工作機械の高速化、高精度化にフォーカスしていたメーカーが多数
→機械自体のサイズも大きいのに高速でツール交換したりと、IoTや無人化とならんで加工時間の短縮→生産性向上を
狙っているメーカーが多数。

4.日本の展示会と比較するとノベルティのバリエーションは少ない(環境への配慮?)

市場という観点では参入障壁の高さは感じましたが、条件さえクリアできれば、ユニークなメトロール製品を使いたい!
というユーザーさんもいることがわかったことは大きな収穫でした。

日本企業の出展も数多く見られました。

欧州メーカーがひしめく中で、日系企業が奮闘しているのをみると、当社も負けずに製品開発、PRをしていかなねばと改めて気が引き締まります!

EMO会場で見つけた日本メーカー

EMOハノーバー2019で見つけたメトロールセンサー

展示会場を散策していると、なんとメトロールの
エアーギャップセンサ―DPA
を偶然発見!!

ワークの着座用途で工作機械に搭載されていたようです。

>精密エア着座センサDPAの問合せはこちら👈

EMOで見つけたメトロールのエアマイクロセンサDPA

▲日系メーカーのマシニングセンタに搭載された精密エア着座センサDPA

💡小型のミーリングマシンでもメトロールのタッチスイッチを発見!

EMOで見つけたメトロールのツールセッター
▲どこにタッチスイッチが隠れているかわかりますか?

EMOで見つけたメトロールのツールセッター
▲いました!(゚д゚)! \LED💡を光らせてこちらに存在アピールしています/
見つけたのは当社の高精度タッチスイッチ
P11シリーズ。
小径ツールの原点出しの用途で搭載されていました。
切粉やクーラントにまみれながらも高耐久性でタフに活躍しています!

歯科向けの医療部品などを加工する小型の切削機械などでツールの原点出しの用途で多数採用されています。

>高精度位置決めタッチスイッチの問合せはこちらをクリック👈

ポーランドにあるメトロールの販売パートナー”ROBO TRENDY社”のブースも発見。
積極的にメトロールのタッチスイッチ、センサーをPRしてくれていました。
EMOで設置されたメトロール製品の展示ブース
▲メトロール製品の展示ブース

〇〇を活用して効率よく会場を回ろう!

EMOの会場となる【ハノーバー国際見本市会場・Deutsche Messe(ドイツメッセ)】は世界最大規模の展示会場なのです。
総面積はなんと約100万㎡、展示面積は49万㎡。
会場マップを見てもわかるように27棟もの巨大展示ホールが立ち並びます。

EMO展示会場マップ

▲EMOの会場マップ※EMOで使用されるのは色付きの17ホール

東京ビッグサイトは敷地面積26万㎡、展示面積が9万㎡なので、比較するとビッグサイトの約4倍の広さですね。
スーツに革靴とフル装備で臨んだ視察メンバーも1日歩き回って帰るころにはくたくたでした…

今後参加される方は以下の情報をご参考にしてみましょう!旅の重荷をちょっぴり軽減できるはずです。

場内シャトルバス

徒歩ですべてのホールを回るのはかなりの重労働です。
EMO開催期間中、会場内はシャトルバスが各ホールを巡っているので、歩き疲れた時はぜひ活用してみましょう。

スマホアプリ【EMO 2019】で事前に訪問先をチェック!

EMO 2019では展示会に特化した専用アプリがリリースされていました!※会期中のみ使用可能

EMO2019専用アプリ
▲アプリ

こちらのアプリ【EMO 2019】の便利機能をご紹介

①現在位置の確認
②興味のあるブースを事前にブックマーク ⇒行きたいブースを効率的に回れます
③訪問したブースのコメント機能 ⇒訪問したブースについて、訪問済みなどのメモを残せます

④企業名検索
⑤業界別検索 など

効率よく、広大な会場を回るための機能が備わっています。

広い会場内を熱心に散策していると、「あれ、さっきもこのブース来たな…」なんてこともしばしば。
そんなときは②と③の機能は非常に便利です。

来た道を引き返すだけでヘトヘトになってしまうので参加される際は、事前にダウンロードして是非活用してみましょう。

クローク(荷物預り所)を活用しよう!

EMOで利用可能なクロークサービス
▲クロークの受付

会場の入り口にはクローク(荷物預り所)が設置してあります。
上着と荷物、それぞれ1日3ユーロで預けることができます。

正直、こんな広大な会場を重い荷物をもって1日中歩き回る事ができるのは『二宮金次郎』くらいです。

長期戦の展示会、タイムイズマネーならぬ、『体力 イズ マネー』。
少しでも体力を温存できるよう迷わずクロークを活用しましょう。

(番外編)シェア電動キックボードで、滑走しよう!

EMO展示会場で使える電動キックボード

▲乗り捨て自由?のEスクーター

ドイツだけでなく、ヨーロッパではEスクーター(シェア電動キックボード)が普及しています。
EMO展示会場内では使用できませんが、市内や展示会場駅付近では、乗り捨てられたキックボードがあちこちに見受けられます。
これらのEスクーターは専用のアプリをダウンロードすれば、安価な価格で自由に乗ることができます。

《利用手順》
STEP1:アプリをダウンロードし決済情報を登録
↓
STEP2:スクーターに付いているQRコードを読み込む
↓
STEP3:ロックが解除されます。

アクセルボタンを押すだけで、足でこがずに町中を快適に滑走することができます。…が油断すると超危険です。

乗ろうと検討されている方は
・スピードを出しすぎない
・しっかり両手でハンドルを握る
・よそ見せず路面に注意する
以上3点は必ず守りましょう。

私は転倒して大事な上着とシャツが損傷しました(´;ω;`)
ルールを守って慎重に乗れば、快適に楽しく利用することができますので是非活用してみましょう!

おわりに

いかがでしたでしょうか!

遠くヨーロッパの工作機械展EMOでも、ありがたいことにメトロールのセンサーを多数発見することができました。
地元『立川』で作られたメトロールのセンサーが、ヨーロッパで使われているのを発見すると、何とも感慨深い気持ちになります。

ヨーロッパの洗練されたブースはデザイン、配置、配色が美しく、ブース設計の参考になる要素が盛りだくさん。
今後の展示会運営に取り入れたい要素が多く見つかりました。

今回の視察に当たってメトロール視察チームはブレーメンを拠点に行動しました。
ブレーメン駅からハノーバーメッセ駅までは片道約1時間程度(乗り換え1回)で、好アクセスでした。

EMO展示会場に好アクセスなブレーメン駅
▲拠点となったブレーメン駅と視察メンバー

展示会最終日の夜はドイツのクラフトビールを飲み比べを楽しみました。
EMO展での打ち上げ

▲クラフトビールの飲み比べが楽しめるレストラン@ブレーメン

コクのあるものやフルーティーなビールなど多様な種類があり、疲れた体にしみわたりました🍺🍺🍺🍺

以上EMOハノーバー2019、潜入レポートでした(^^)/
今回参加を見送られた読者の皆様、このレポートを参考に次回EMOミラノ2021に足を運んでみてはいかがでしょうか!